タイトルにちょっとだけ偽りがあります。
正確には、最近ではなく去年購入した本です。

去年は音楽関連の本を沢山読みました。
そのうち何度も読み返している本を4冊ご紹介します。

ちなみに、これらは最近も読んでいます(笑)

まずはJAMES BROWNの自伝「俺がJBだ!」です。

これは本当に面白い本です。
面白くて何度も何度も読み返しています。
JBの歴史はアメリカ音楽の歩みでもあります。
人種問題の根深さ、音楽間にも存在する壁の大きさ、音楽業界のダークなところ・・・などなど、私達日本人には本質が分かりにくい部分も、この本では当事者からの視点でしっかりと書かれています。
人種間の壁は時代の流れで必然的に壊れていったものだと思いがちでしたが、当事者からするとそんな単純なことではなかったんでしょうね。

それと、この本を読んだ後でDVD『TAMI SHOW』を観ると非常に面白いですよ!
有名なSTONESとのエピソードは、一般的に言及されているのと違った印象を受けると思います。

次はこの本、NELSON GEORGE著「モータウン・ミュージック」です。

これは名著ですね!
モータウンを客観的に描いた本です。

それとはある意味正反対な本(笑)、モータウンの総帥BERRY GORDYの自伝「モータウン、わが愛と夢」も非常に面白い本です。

少々自分を美化しすぎた部分もなくはないですが(笑)、本人しか知りえない裏話の数々は興味深いです。
BEATLESとの絡み(「MONEY」、「YOU'VE REALLY GOT A HOLD ON ME」、「PLEASE MR. POSTMAN」の楽曲使用料について)や、英国でのモータウン・レビューの部分なんかは、ブリティッシュ・ビート好きな方が読んでも面白いと思いますし、未練タラタラなDIANA ROSSについての記述もやっぱり面白いです(笑)

この本は「モータウン・ミュージック」とセットで読むのが良いと思います。
JBの自伝もそうですけど、これらの本はアメリカの音楽史だけではなく、アメリカ社会の変遷についても学ぶことができると思います。

最後はこの本、「レゲエ入門」です。

この本はスカやロックステディをある程度聴き込んでから読みました。
ジャマイカ音楽にはよく分からない専門用語なんかがいっぱいありましたが(苦笑)、これを読んでだいぶ理解することができました。
「ジャマイカ音楽はちょっと分かりにくいので入り込めない」という方は意外と多いような気がしますけど、この本を読めばだいぶスッキリすると思います。
それと、この本はあまり押し付けがましいところが無いのも良いと思います。
誰の本とは言いませんけど、自分の好きな音楽だけを押し売りするような本だと読んでてウンザリしますからね。