私はこのアルバムがCD化されていたことを知りませんでした。

MIKE FURBER & THE BOWERY BOYSが残した唯一のアルバム、『JUST A POOR BOY』です。

本作の主役であるMIKE FURBERは当時18歳でした。
彼はロンドン出身ですが、幼少期にオーストラリアに移住し、当地の仲間達とビート・グループBOWERY BOYSを結成しました。
1965年にレコード・デビューした彼らは「JUST A POOR BOY」をはじめとする数枚のシングルを全豪チャート入りさせました。
その勢いで翌1966年にリリースされたのが、デビュー・アルバムである本作です。

私はこのアルバムの存在を知ってはいたのですが、CD化されていたことを全く知りませんでした。
それを知ったのは、いつもお世話になっているもりたんさんのブログです。
もりたんさん貴重な情報ありがとうございました!

というわけで、早速AmazonでこのCDを購入しました。
このCDはサイケやガレージものに強いradio activeから出ていたのですが、大変不親切なことに曲名などのクレジットがどこにもありませんでした。

参考に曲名・曲順を記しておきます。

1. STOP
2. YOU'RE BACK AGAIN
3. LOVE TALK
4. TAKE THIS HAMMER
5. IT'S GONNA WORK OUT FINE
6. MAILMAN BRING ME NO MORE BLUES
7. JUST A POOR BOY
8. THAT'S WHEN HAPPINESS BEGAN
9. YOU STOLE MY LOVE
10. DIDDY WAH DIDDY
11. MERCY, MERCY
12. IF YOU NEED ME SIDE

ほとんどがカバー曲ですね。
9曲目の「YOU STOLE MY LOVE」はシングルとして発売され全豪チャート入りしましたが、これはGRAHAM GOULDMANが在籍していたMOCKINGBIRDSのカバーです。


普通、18歳のリード・シンガーが在籍しているビート・グループのデビュー作というと、若さと勢いに任せたような暑苦しい(?)作品が多いと思います。
しかし、彼らの場合はちょっと陰があるというか、斜めから物を見たような雰囲気があります。
例えは悪いですけど、彼らには欧州諸国をドサ回りしていたブリティッシュ・ビート・グループと共通したやさぐれた匂いがします。
別に彼らはドサ回りでオーストラリアに来たわけではありませんけどね(笑)
全体的にはガレージ風の曲が多いですけど、中には妙にポップな曲もあって、良い意味でバラエティーに富んだアルバムだと思います。
個人的には結構楽しめる内容でした!