MIGIL 5 "MOCKIN' BIRD HILL"

あまり知名度は無いかもしれませんが、おっさんビート・グループ（？）MIGIL 5のデビュー・アルバムです。



1964年にリリースされた本作には、
「MOCKIN' BIRD HILL」（全英10位）、
が含まれています。

アルバム・タイトル曲の「MOCKIN' BIRD HILL」は、同時期にヒットしていたMILLIEの「MY BOY LOLLIPOP」と共にイギリスで最初期にヒットしたブルー・ビート・ナンバーです。

ブルー・ビートはご存知の通り英国在住ジャマイカ人達の間で流行っていた音楽ですが、当時の世間一般ではまだまだマイナーな存在の音楽でした。

それをいち早く取り入れたのは、クラブ・シーンの最先端を走っていたGEORGIE FAMEでした。

MIGIL 5がブルー・ビートに関心をしめすようになったのは、どうやらGEORGIE FAMEのステージを観たのがきっかけだったようです。

タイトル曲のヒットを受けリリースされた本作は、収録曲の半分がブルー・ビート・ナンバーで占められています。
残りの半分はR&Bやムーディー歌謡（？）みたいな曲が収録されています。
元々はジャズ・グループだった彼らの演奏はとても安定しているのですが、その分少々面白味に欠ける曲が多いようにも感じます。

しかし、タイトル曲をはじめとする、ブルー・ビート・ナンバーは文句なしに楽しめます。

彼らは「MOCKIN' BIRD HILL」のヒットだけに終わってしまった一発屋さんですが、MILLIEの「MY BOY LOLLIPOP」（こちらは世界的な大ヒットですが）と共に、ブルー・ビートを世間一般に広めた功績は大きいものがあると思います。

私が所有しているのはＵＫオリジナルのモノラル盤です。


このアルバムをいくらで購入したかは覚えていませんが、人気も知名度も無さそうなので多分安い価格だったと思います。

少々退屈な曲も何曲かは含まれていますが、ブルー・ビート中心のこのアルバムはそれなりに楽しめる内容だと思います。

ただ、いかにもおっさん風ルックスの彼らをビート・グループの範疇に入れてもよいものかは少々疑問ですが・・・

タグ：BRITISH BEAT ブルー・ビート UKオリジナル盤