EQUALS ”EQUALS EXPLOSION" [BRITISH BEAT]
これは移転前のブログで半年前に書いた記事です。
今回、こちらへ記事を移転するに当たって大幅に内容を書き換えようと思ったのですが、面倒なのでそのまま移転します(笑)
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学生時代の私はCLASHが好きでした。
前にどこかの記事に書いたことがあるかもしれませんが、修学旅行の寝台列車の中で彼らの『SANDINISTA!』のカセット・テープを聴いたのは私にとって良い思い出です。
CLASHは”パンク・ロック”というイメージが強いのは当然ですが、同時にルーツ音楽の求道者という一面もありました。
それは一音楽ファンである私にとっても、大いに共感できることでした。
私はそんな彼らから数多くのことを教わりました。
レゲエ、スカ、ニューオリンズR&B、ロカビリー、ファンク、アイリッシュ・トラッド、中南米の音楽、etc・・・
特に、レゲエをはじめとするカリブ海の音楽とニューオリンズR&Bとの結び付きなどは、どんな音楽評論家よりも先にCLASHから教えてもらいました。
彼らはそういったことを頭でっかちな理屈ではなく、実際の生きた音楽として分かりやすく体現してくれたのです。
それに、彼らが熱烈カバーした曲からオリジナルのアーティストを知ることもありました。
皆さんにもお馴染みの「I FOUGHT THE LAW」です。
映画の一シーンですが、何回観てもカッコいいですね。
この曲のオリジナルはテキサス出身のロック・グループ、BOBBY FULLER FOURです。
CLASHが取り上げなければ、私は彼らを知ることがなかったかもしれません。
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CLASHがカバーしたことによって知ったのは、アメリカのグループだけではありません。
ブリティッシュ・ビート・グループだっているのです。
それが、このEQUALSです。
本作はEQUALSの2ndアルバム(全英32位)です。
本作のA面5曲目に収録されている「POLICE ON MY BACK」が、CLASHの『SANDINISTA!」でカバーされています。
ハッキリ言って、この曲はCLASH版の方が断然カッコいいです。
でも、このカバーからはCLASHのブリティッシュ・ビートに対する愛情や憧憬が確かに伝わってきます。
私にとってはパンクもブリティッシュ・ビートも一本の線で繋がっているのです。
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EQUALSは全英No.1ヒット曲「BABY COME BACK」で知られているグループです。
この「BABY COME BACK」が収録されている彼らの1stアルバム、『UNEQUALLED EQUALS』はこのブログでも取り上げております。
EQUALSのメンバーの内、3人は西インド諸島出身の黒人です。
しかし、どうも黒人が所属しているブリティッシュ・ビート・グループというのは、日本で全然評価されていないように感じます。
GENO WASHINGTON & RAM JAG BAND、FOUNDATIONS、JIMMY JAMES & VAGABONDS・・・
どれも英国ではそれなりに人気があった人達ですが、日本での知名度や人気は皆無に等しいです。
例外があるとすればジミヘンくらいでしょうか?(ちょっと違うか・・・)
EQUALSはUKチャートに6曲ものヒットを送り込んでいます。
彼らは本国イギリスにおいては紛れもない人気ビート・グループでした。
実際、彼らの曲はどれもビートが効いたカッコいいものばかりです。
そんな彼らが全く評価されないのは不思議なことだと思います。
ちなみに、私が所有しているんのはUKオリジナルのモノラル盤です。
このUKオリジナル盤も幸か不幸か格安で購入することができました・・・
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CLASHもカバーせざるを得なかった(?)EQUALSですが、私はこのアルバムを手に入れるまで20年近くも掛かってしまいました。
それは、このアルバムが未だに単独でCD化されていないからです。
10年以上前に1stアルバムとの2IN1形式の輸入盤CDがありましたが、それはとっくの昔に廃盤になっています。
残念ながら、これが日本の現状なのです。
仮に今、彼らのアルバムが日本でCD化されたとしても、間違いなく大したセールスは期待出来ないでしょう。
しかし、日本のレコード会社はごく一部の人気盤の再発を繰り返すことだけが仕事なのでしょうか?
EQUALSのように未だにCD化されていない人達の作品を再び世に出すということも、レコード会社にとって大きな意義があると思います。
それは音楽専門誌の在り方についても同じです。
BEATLESの特集ばかりを繰り返すのではなく、あまり光が当たっていない人達を取り上げるのも専門誌の大切な仕事のひとつだと思います。
例え、それが商業ベースには合わなかったとしても、音楽ファンに対して”こういった音楽もあるんだよ”ということを提示し、啓蒙していくことは、レコード会社や音楽専門誌の社会的使命だと思います。
最近のCDの紙ジャケ化や高音質化も結構なことだと思います。
しかし、そればかりに力を入れるレコード会社や、それに関連する記事しか掲載しない音楽専門誌の姿勢には少々疑問を感じます。
売れる物に力を入れるのは商売なので当然かもしれませんが、果たしてそれだけでいいのでしょうか?
何から何まで再発化する必要はないかもしれませんが、まだまだ素晴らしいアーティストの中にも埋もれてしまったままの人達は沢山いるはずです。
最近、パッケージ・ソフトが売れなくっていると言われています。
音楽配信云々以前に、小手先を変えているだけのレコード会社の現状なら、それも当然だと思います。
同じことばかりを繰り返しているのなら、新しい音楽ファンなどいつまで経っても生まれてこないでしょう。
レコード会社や音楽専門誌には、もっと身近な所にあるはずの”未知なる音楽”を音楽ファンに提案して欲しいものです。
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今回もまた手抜きの記事でした・・・
それにしても、今ではこんな暑苦しい記事は書けませんね(苦笑)
今回、こちらへ記事を移転するに当たって大幅に内容を書き換えようと思ったのですが、面倒なのでそのまま移転します(笑)
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学生時代の私はCLASHが好きでした。
前にどこかの記事に書いたことがあるかもしれませんが、修学旅行の寝台列車の中で彼らの『SANDINISTA!』のカセット・テープを聴いたのは私にとって良い思い出です。
CLASHは”パンク・ロック”というイメージが強いのは当然ですが、同時にルーツ音楽の求道者という一面もありました。
それは一音楽ファンである私にとっても、大いに共感できることでした。
私はそんな彼らから数多くのことを教わりました。
レゲエ、スカ、ニューオリンズR&B、ロカビリー、ファンク、アイリッシュ・トラッド、中南米の音楽、etc・・・
特に、レゲエをはじめとするカリブ海の音楽とニューオリンズR&Bとの結び付きなどは、どんな音楽評論家よりも先にCLASHから教えてもらいました。
彼らはそういったことを頭でっかちな理屈ではなく、実際の生きた音楽として分かりやすく体現してくれたのです。
それに、彼らが熱烈カバーした曲からオリジナルのアーティストを知ることもありました。
皆さんにもお馴染みの「I FOUGHT THE LAW」です。
映画の一シーンですが、何回観てもカッコいいですね。
この曲のオリジナルはテキサス出身のロック・グループ、BOBBY FULLER FOURです。
CLASHが取り上げなければ、私は彼らを知ることがなかったかもしれません。
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CLASHがカバーしたことによって知ったのは、アメリカのグループだけではありません。
ブリティッシュ・ビート・グループだっているのです。
それが、このEQUALSです。
本作はEQUALSの2ndアルバム(全英32位)です。
本作のA面5曲目に収録されている「POLICE ON MY BACK」が、CLASHの『SANDINISTA!」でカバーされています。
ハッキリ言って、この曲はCLASH版の方が断然カッコいいです。
でも、このカバーからはCLASHのブリティッシュ・ビートに対する愛情や憧憬が確かに伝わってきます。
私にとってはパンクもブリティッシュ・ビートも一本の線で繋がっているのです。
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EQUALSは全英No.1ヒット曲「BABY COME BACK」で知られているグループです。
この「BABY COME BACK」が収録されている彼らの1stアルバム、『UNEQUALLED EQUALS』はこのブログでも取り上げております。
EQUALSのメンバーの内、3人は西インド諸島出身の黒人です。
しかし、どうも黒人が所属しているブリティッシュ・ビート・グループというのは、日本で全然評価されていないように感じます。
GENO WASHINGTON & RAM JAG BAND、FOUNDATIONS、JIMMY JAMES & VAGABONDS・・・
どれも英国ではそれなりに人気があった人達ですが、日本での知名度や人気は皆無に等しいです。
例外があるとすればジミヘンくらいでしょうか?(ちょっと違うか・・・)
EQUALSはUKチャートに6曲ものヒットを送り込んでいます。
彼らは本国イギリスにおいては紛れもない人気ビート・グループでした。
実際、彼らの曲はどれもビートが効いたカッコいいものばかりです。
そんな彼らが全く評価されないのは不思議なことだと思います。
ちなみに、私が所有しているんのはUKオリジナルのモノラル盤です。
このUKオリジナル盤も幸か不幸か格安で購入することができました・・・
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CLASHもカバーせざるを得なかった(?)EQUALSですが、私はこのアルバムを手に入れるまで20年近くも掛かってしまいました。
それは、このアルバムが未だに単独でCD化されていないからです。
10年以上前に1stアルバムとの2IN1形式の輸入盤CDがありましたが、それはとっくの昔に廃盤になっています。
残念ながら、これが日本の現状なのです。
仮に今、彼らのアルバムが日本でCD化されたとしても、間違いなく大したセールスは期待出来ないでしょう。
しかし、日本のレコード会社はごく一部の人気盤の再発を繰り返すことだけが仕事なのでしょうか?
EQUALSのように未だにCD化されていない人達の作品を再び世に出すということも、レコード会社にとって大きな意義があると思います。
それは音楽専門誌の在り方についても同じです。
BEATLESの特集ばかりを繰り返すのではなく、あまり光が当たっていない人達を取り上げるのも専門誌の大切な仕事のひとつだと思います。
例え、それが商業ベースには合わなかったとしても、音楽ファンに対して”こういった音楽もあるんだよ”ということを提示し、啓蒙していくことは、レコード会社や音楽専門誌の社会的使命だと思います。
最近のCDの紙ジャケ化や高音質化も結構なことだと思います。
しかし、そればかりに力を入れるレコード会社や、それに関連する記事しか掲載しない音楽専門誌の姿勢には少々疑問を感じます。
売れる物に力を入れるのは商売なので当然かもしれませんが、果たしてそれだけでいいのでしょうか?
何から何まで再発化する必要はないかもしれませんが、まだまだ素晴らしいアーティストの中にも埋もれてしまったままの人達は沢山いるはずです。
最近、パッケージ・ソフトが売れなくっていると言われています。
音楽配信云々以前に、小手先を変えているだけのレコード会社の現状なら、それも当然だと思います。
同じことばかりを繰り返しているのなら、新しい音楽ファンなどいつまで経っても生まれてこないでしょう。
レコード会社や音楽専門誌には、もっと身近な所にあるはずの”未知なる音楽”を音楽ファンに提案して欲しいものです。
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今回もまた手抜きの記事でした・・・
それにしても、今ではこんな暑苦しい記事は書けませんね(苦笑)
POPOSUKEさんがクラッシュとは意外です。
ジョーは色んな音楽を聴いていたんでしょうね。
だからこその音楽性の幅の広さ。
I Fought The Lowってカヴァーソングだったんですね!
初めて知りました^^;
by ryo (2009-06-17 23:19)
ryoさん こんばんは
意外ですか?(笑)
学生時代の私はパンク少年でした。
でもって、多分今もそうだと思います(笑)
>ジョーは色んな音楽を聴いていたんでしょうね。
>だからこその音楽性の幅の広さ。
本当にそうだと思います!
本文にも書きましたが、私も彼らから多くの音楽を教わりました。
EQUALSやBOBBY FULLER FOURなんてCLASHを聴かなければ、今でも知らないままだったと思います。
by POPOSUKE (2009-06-17 23:55)
いやぁ、なんでも全世界の音楽の内、CDになっているのって全体の4割だったかな?そんな話を聞いたことあります。
だから我々はせっせとレコをゲットなんですね♪
まぁ、だいたいの音楽誌とか音楽評論家なんぞはほとんどレコード会社のゴニョゴニョ…恐いのでこのへんで、うふ♪
>パンクもブリティッシュ・ビートも一本の線で繋がっている
いやぁ、全く同意ですね〜。同じ地平のそっちとこっとっていうくらいですかね?うふふ♪
by へどろん (2009-06-18 00:12)
へろどんさん こんばんは
>なんでも全世界の音楽の内、CDになっているのって全体の4割だったかな?そんな話を聞いたことあります。
えっ!そんなものなんですか!?
でも、私の知っている限りでも未CD化の作品は結構ありますからね・・・
私もCDで聴けないからレコードをせっせと買っているという面があります。
別にレコードが好きだから買っているというわけではありません。
これはあくまでも必要悪(?)ですね(笑)
・・・でも、やっぱりレコードが好きだから買っているんでしょうね(笑)
by POPOSUKE (2009-06-18 00:40)
こんばんは~。
う~んI Fought The LowのオリジナルはBOBBY FULLER FOURじゃ
ないんですよ~。
BUDDY HOLYのバックバンドだったCRICKETSが(HOLYの死後の)
1960年にアルバム「In Style with the Crickets」の中で発表したものがオリジナルですね~(作者はメンバーのSONNY CURTISです)。
でも・・・BOBBY FULLER FOURヴァージョンはオリジナルを凌駕してる
ベストですね♪。(CRICKETSの方はCDで聴けると思います。)
by 九狐 (2009-06-18 01:12)
九狐さん こんばんは
これは私の書き方が悪かったですね・・・
CLASHはヒット曲となったBOBBY FULLER FOUR版を聴いてカバーしたのは間違いないと思いますが・・・
でも、BOBBY FULLER FOUR自体、同郷のBUDDY HOLLYの強い影響下にあるグループなんですよね!
by POPOSUKE (2009-06-18 01:25)
スペルミスが・・・・BUDDY HOLLYですねw。
by 九狐 (2009-06-18 01:25)
>>CLASHはヒット曲となったBOBBY FULLER FOUR版を聴いてカバーしたのは間違いないと思いますが・・・
まさにご指摘の通りで間違いないですね!!!
余談ですが・・・・BOBBY FULLER FOURの同じジャケのUK盤
「MEMORIAL ALBUM」を最近買ったのですが物凄い爆音がしました。
e-bayでお手頃価格で出ていたらお勧めしたいです♪。
米盤オリジナルはvinylの質が悪くて・・・
(私の持っているのがたまたま悪いのかな?!・・・・)
by 九狐 (2009-06-18 01:45)
おはようございます。
今のレコード会社の売り方は確かに商業主義に走りすぎていると思います。しかし、そうしないと存続できないんでしょうね。
熱いマニアックなレーベルとか出てくると面白いのですが、今は趣味の多様化もあって音楽を楽しむ人口が少ないというか音楽の使い捨て時代です。
しかし、あの手この手で同じアルバムを発売して、買わせるのはいただけませんね。私もつい買ってしまうことがあるんですが、所有感が満足するだけで聴く機会は少ないです。
by may_r (2009-06-18 07:28)
九孤さん こんばんは
私もUS盤にはあまり良い印象を持っておりません。
どうしても、盤質の当たり外れが多いですからね。
というか、ハズレの確率の方が高いですよね(笑)
特にCAPITOLはハズレしかないような気がします(苦笑)
勿論、US盤で凄い迫力の盤もあるにはあるんですけどね。
>BOBBY FULLER FOURの同じジャケのUK盤「MEMORIAL ALBUM」を最近買ったのですが物凄い爆音がしました。
そんなに凄い音なのですか!?私も聴いてみたいですね~
ひょっとしたら、ジョー・ストラマーもその盤を聴いていたのかもしれませんね♪
by poposuke (2009-06-18 23:30)
may_rさん こんばんは
レコード会社も商売なので、ある程度手堅い方向に走るのは仕方ないと思います。
ただ、同じアルバムを繰り返し発売するだけなら、それはレコード会社の怠慢だと思います。
今の多くのレコード会社は30代後半以降の世代しかターゲットにしていないんでしょうね。
別にそれはそれで結構ですが、次の世代の音楽ファンを育てる気は少ないみたいですね。
パッケージ・ソフトが売れないと嘆くよりも他にやることは沢山あるような気がします。
by poposuke (2009-06-18 23:41)