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DAVE CLARK FIVE 1963-1966 20 BEST SONGS 後編 [DAVE CLARK FIVE]

今回は1963年から66年までのベスト10です。

20位から11位まではアルバム収録曲が中心でしたが、10位からは有名曲(?)も登場します。

まずは10位からです。

10位 RELLIN' AND ROCKIN'
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(USベスト盤『MORE GREATEST HITS』に収録、全英24位、全米23位)

CHUCK BERRYの傑作カバーです。
ここで光っているのは(勿論!)MIKE SMITHのシャウト・ヴォーカルと、バックで唸り続けるサックスです。

CHUCK BERRYのカバーはブリティッシュ・ビート・グループのお家芸ですが、この曲とBEATLESの「ROCK AND ROLL MUSIC」、ROLLING STONESの「AROUND AND AROUND」の3曲を是非聴き比べて下さい。
それぞれのグループのスタンスが分かって面白いですよ。
私はどれも大好きですが、最もオリジナリティーを感じるのはこの曲です。

9位 NEW KIND OF LOVE
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(US盤『HAVING A WILD WEEKEND』に収録)

この曲も18位の「WHO DOES HE THINK HE IS」や、14位の「ALL OF THE TIME」と同様、アルバムの2曲目に収録されています。
こんな極上ビート・ナンバーをアルバムのこの位置に持ってくるDAVE CLARKには憎らしさすら感じます(笑)
それにアルバム収録曲でもこの素晴らしさです。
この時期のDC5はホントにスゴイ!

(音声ファイルは近日中に削除する予定です)

8位 DO YOU LOVE ME
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(US盤『GLAD ALL OVER』に収録、全英30位、全米11位)

この曲は英国からモータウンへの返答です。
ノリの良い曲を頂戴したら爆音でお返しする、これが英国の流儀です。
こんな轟音カバーを聴いたモータウン勢もさぞビックリしたことでしょう!

ブリティッシュ・ビート・グループのR&Bのカバーは数多くありますが、ベスト・トラックはコレでしょう!
他にもBEATLESの「TWIST AND SHOUT」など迫力のある曲は沢山ありますが、これほど破壊力抜群のカバーは他にあるでしょうか?
この曲はステレオ・バージョンやCDではなく、モノラルのアナログ盤で聴くことをお勧めします。
しかもフル・ボリュームで!


でも、映像で見るとあまりカッコよくないんですよね(苦笑)

7位 I CRIED OVER YOU
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(US盤『AMERICAN TOUR』に収録)

これもアルバム収録曲ですが、狂わしいほどいい曲です!
この『AMERICAN TOUR』というアルバムには良い曲が多く収録されています。
この中では名曲「BECAUSE」も普通の曲(?)に聴こえてしまいます。


6位 I KNOW YOU
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(US盤『GLAD ALL OVER』に収録)

DC5は「BECAUSE」の影響が強いのか、甘酸っぱいバラードが中心のグループと思われがちです。
しかし、それは大きな間違いです。
彼らはこんな荒々しくカッコいい曲もやっているのです!
私はガレージ・バンド的なDC5にも大きな魅力を感じています。
彼らは決して甘ったるいだけのグループではありません。

ちなみに、この曲は大ヒット・シングル「GLAD ALL OVER」のB面曲ですが、このシングルはブリティッシュ・ビート史上最強だと勝手に決めています。

5位 BITS AND PIECES
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(US盤『GLAD ALL OVER』に収録、全英2位、全米4位)

MIKE SMITHの超絶シャウト・ヴォーカルに轟音リズム・セクションが絡む爆音ビート・ロックの傑作です。
これも大音量で聴きたい”ラウド”な曲です。


これも映像で観るとカッコ悪く見えますね(苦笑)

4位 TRY TOO HARD
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(US盤『TRY TOO HARD』に収録、全米12位)

彼ら独自の”ラウド”な”トゥテナム・サウンド”の進化形がこの曲です。
初期の頃のような騒々しさはありませんが、シャープで洗練されたサウンドはカッコいいです。

1966年という年はBEATLES、STONES、THE WHO、SPENCER DAVIS GROUP、YARDBIRDS、SMALL FACESなどが次々と革新的でカッコいいシングルを連発していた時期ですが、彼らだって決して負けてはいませんでした。
この後もこの路線で勝負して欲しかった・・・


ちなみに、この曲が収録されているUS盤『TRY TOO HARD』(モノラル盤)は、ひたすらバカでかい音がします。
これもモノラル盤で聴くことをお勧めします

続いてベスト3です!

3位 I NEED YOU, I LOVE YOU
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(US盤『RETURN!』に収録)

こんな極上ビート・ナンバーがあるからDC5ファンはやめられないのです!
しかも、これがアルバム収録曲というさりげなさがニクイです!
また、このようなポップな曲を楽しそうに歌うMIKE SMITHも実に魅力的です。

個人的にUK盤『SESSION WITH THE DAVE CLARK FIVE』と、US盤『RETURN!』はあまり好きではないのですが、この曲が収録されているだけで許せてしまいます。

2位 ANY WAY YOU WANT IT
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(US盤『COAST TO COAST』に収録、全英25位、全米14位)

曲そのものの良さという点は1位の曲に譲りますが、インパクトの強さでは断然この曲でしょう!
少年時代のBRUCE SPRINGSTEENを始めとするアメリカの少年達を驚愕させたこの曲は、遠い日本の私にも大きな衝撃を与えました。
私がDC5ファンになったのは最初に出会ったのがこの曲だったからです。

こんなに騒々しいくらいド迫力なサウンドのビート・グループは他にいないでしょう!
DC5の個性が最も発揮されているのはこの曲だと思います。


この曲もフルボリュームでガンガン聴くべきです!

1位 GLAD ALL OVER
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(US盤『GLAD ALL OVER』に収録、全英1位、全米6位)

やはり、第1位は彼らの出世曲であり、代表曲でもあるこの曲です。
当然のことではありますが、これは実に良く出来た曲です!
問答無用の名曲です。


最近、この曲のリアル・ステレオ・バージョンを聴いたのですが、この曲は隅々まで計算し尽されていることを改めて実感しました。
DAVE CLARKのプロデューサーとしての仕事ぶりは、もっと評価されてもいいと思います。

この時期はBEATLESだけが先進的で、他のビート・グループは半周遅れの存在だった、というような論調もあります。
しかし、この時期のDC5は決して半周遅れの存在ではありませんでした。
むしろ、時代の最先端を走っていたと言っても大袈裟ではないでしょう。
こんなに個性的なサウンドを持ったビート・グループは他にいなかったはずです。
特にリズム・セクションの強調の仕方などは革新的であったと思います(単にドラムのリーダーが目立ちたかっただけかもしれませんが・・・)

このように時代の最先端を疾走していたDC5ですが、60年代後半になると音楽シーンの先頭に立つことを止めてしまいます。
60年代後半の変革の時期に彼らが選んだ道は”ポップであり続ける”ということでした。

彼らの60年代後半の活動についてはあまり良い評価をされていませんが、決して全ての曲が悪いわけではありません。
良い曲だって沢山存在しています。

続きは明日の予定です!

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コメント 2

へどろん

いやぁ、1位が知ってる曲でよかったっす、うふ♪
Do You Love Meは最初に聴いたのがジョニー・サンダースのやつでしたけど、それに勝るとも劣らない迫力で、これがあの頃の迫力かよ!なんて思った記憶がありますね。では、続きに期待する俺でした、うふ♪
by へどろん (2009-10-12 21:44) 

poposuke

へどろんさん こんばんは

やっぱり1位は有名曲でなければマズイでしょう!(笑)

でも、問題はこの続きの方なんですよね・・・
後期はマイナーな曲ばかりなので少し心配です。
なので、あまり期待しないで下さいね(笑)

「DO YOU LOVE ME」は映像付きだと迫力が半減するような気がします(苦笑)
音だけなら、かなり凄いんですけどね!
by poposuke (2009-10-12 22:36) 

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