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STEVE MARRIOTT "30 SECONDS TO MIDNITE" [その他の音楽]

少し前のことになりますが、STEVE MARRIOTTのソロ・アルバム『30 SECONDS TO MIDNITE』のレコードを購入しました。
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以前からこのアルバムのCDは持っていました。
CDは再発盤もありますし中古でもたまに見かけますが、レコードはあまり見かけませんでした。
1989年リリースのアルバムですから、時期的にレコードの流通数は多くなかったと思われます。
そもそも大して売れなかったアルバムです。
探すのには少々苦労しました。

このアルバムはどうしようもないデザインのジャケットに、悲しいくらいチープなピコピコサウンドという少々残念な出来です。
わざわざレコードで所有する意味はあまりありません。

それでもこれは彼の遺作になります。
遺作になるならしっかり作りこんだアルバムにしてほしかったという思いもありますが、これはこれで彼らしいような気もします。

彼が在籍したSMALL FACESにしてもHUMBLE PIEにしても成功したグループなのは間違いないですが、どちらも「大成功」したとまでは言えませんし、途中で投げ出したような形で終わってしまいます。
HUMBLE PIE解散後に出したソロ・アルバムはあまり売れず、再結成したSMALL FACESとHUMBLE PIEも(残した作品は悪くないですが)中途半端に終わり、最期は寝タバコの不始末による事故死・・・
そんな彼が最後に残したのが、まるでイケていないこのアルバム。
あまり器用な生き方をしたとは言えない彼には相応しいのかもしれません。

悪口ばかり書いているように見えますが、実はこのアルバムが嫌いではありません。

1曲目の「KNOCKING ON YOUR DOOR」は意表を突くJOHN FOGERTYのカバー曲ですが、彼の残した曲の中でもベスト5入るほど好きです。
このアルバムはこれを聴くだけでも価値がある思います。
バックのピコピコサウンドが気になるという方もいると思いますが、原曲がそうなので仕方ないのです。
というかそんなJOHN FOGERTYの原曲も好きなんですけどね。

他にも、彼の自作曲「PHONE CALL AWAY」は普通に良い曲ですし、モッズ歌姫P. P. ARNOLDとの掛け合いが楽しめる「CLAPPING SONG」が入っているのも嬉しいところです。

ただ、セルフ・カバーの「ALL OR NOTHING」を含め、上記の3曲以外はややイマイチな感じです。
彼の歌唱は悪くなくてもチープな音作りがどうしても気になってしまいます。
(悪い意味での)80年代サウンドが気にならない方なら問題ないのかもしれませんが・・・

間違えても大名盤ではありませんし、微妙な部分やツッコミどころも多い本作ですが、彼のファンなら持っていたいアルバムなのは間違いありません。

私は通勤中に「KNOCKING ON YOUR DOOR」をいつも聴いています!


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