YARDBIRDS "FOR YOUR LOVE" [BRITISH BEAT]
ERIC CLAPTONとJEFF BECKの共演コンサートが話題になっていますよね。
しかし、私はこのコンサートが行われる場所から遥かに遠い場所に住んでいるので、残念ながら観に行くことは出来ません・・・
仕方ないので、レコードで二人の共演を疑似体験したいと思います。
YARDBIRDSのアメリカでのファースト・アルバム『FOR YOUR LOVE』です。
ERIC CLAPTONとJEFF BECKがレコード上で最初に共演(?)したのがこのアルバムです。
1965年にリリースされ、全米96位を記録した本作には、
「FOR YOUR LOVE」(全米6位)、
が収録されています。
本作のジャケット写真にはJEFF BECKが写っていますが、収録曲の3分の2はERIC CLAPTON在籍時の録音です。
米EPICによる強引な編集のおかげで、めでたくレコード上での初共演を果たしております(笑)
やはり共演というにはちょっと無理があるかな?(苦笑)
どの曲がERIC CLAPTONで、どの曲がJEFF BECKかというのは、本作を聴けばすぐにわかります。
ギターの音の変な方がJEFF BECKです(笑)
ERIC CLAPTON在籍時の曲も勿論いいのですが、やはりカッコいいのはJEFF BECKのギターが大活躍する曲です。
特に「I'M NOT TALKING」や「I AIN'T DONE WRONG」などにおける、ハードでメタリックな質感は、他の同時代のビート・グループには無い強力な個性だと思います。
また、あまり良い評価を受けないKEITH RELFのヴォーカルもここではいい感じですし、バックの演奏にも勢いが感じられます。
本作は「FOR YOUR LOVE」の大ヒットを受けて、急遽アメリカで発売された編集盤ですが、選曲や曲順が非常に良いので、個人的にはYARDBIRDSのスタジオ録音アルバムの中では最も気に入っています。
このアルバムはYARDBIRDSがR&Bやブルースのコピー・バンドから先鋭的なビート・グループに昇華する瞬間を捉えた貴重なアルバムです。
本作にはROLLING STONESのUS盤などと同様の歴史的価値があると思います。
私が所有しているのはステレオ盤です。
ジャケット等に表記はありませんが、このステレオ盤は擬似ステレオのようです。
マトリックスは両面1です。
ところで、私の所有している盤はカウンターフィット盤(正規盤を完全コピーした偽物)なのでしょうか?
YARDBIRDSのUS盤にはカウンターフィット盤が多いとされています。
この盤の具体的な購入金額は忘れていまいましたが、安い値段だったので少々怪しい感じがしています。
価格の他にも怪しげな点がいくつか見られます。
まず、ジャケットの色(特に黒い色の部分)がやや薄く、リングウェアーを着色補正したような跡が見えます。
ジャケットの紙質も60年代半ば頃のEPIC盤とは少し異なっており、どちらかといえば70年代以降のジャケットの風合いに近いような感じです。
付属していたインナー・スリーブは白のプレーンタイプの物だったので、65年当時の物でないのは間違いないと思います。
これは60年代末以降に発売された再発盤なのでしょうか?よくわかりません・・・
音の方は典型的な擬似ステレオの音ではありますが、それほど悪くはありません。
特に音質面での劣化があるわけでもなく、それなりに迫力のある音です。
レーベルはイエロー・ラベルですが、やや紙質が粗いような感じはします。
ただ、それほど大きな違いではなく、US盤なら許容範囲(?)の物です。
一応マトリックス刻印も機械打ちになっているのですが・・・
というわけで、そんなモヤモヤした疑問を解消すべく購入したのがこの盤です。
米EPICオリジナルのモノラル盤です。
カウンターフィット盤疑惑があったステレオ盤とは違って、今回のモノラル盤は正真正銘のオリジナル盤です。
マトリックスは両面1Aになっています。
これって、ひょっとすると初回盤かもしれませんね。
ジャケットの比較です。
左がモノラル盤のジャケットで、右がステレオ盤のジャケットです。
色の違いが一目瞭然ですね。
ステレオ盤ジャケットの色はあまりにも薄すぎます。
やはり、このステレオ盤はオリジナル盤のジャケットをコピーして作られたカウンターフィットっぽい感じがしますね。
また、このモノラル盤の音質面は、ただただ”凄い”の一言です。
以前、YARDBIRDSのUS3rd、『OVER UNDER SIDEWAYS DOWN』のモノラル盤を聴いた時もあまりの凄さにびっくりしましたが、この盤も大変素晴らしい音質だと思います。
特にハードな質感のJEFF BECK在籍時の曲は必要以上に迫力がありますね!
このアルバムを聴くならモノラル盤がお薦めです!
ちなみに、モノラル盤で大満足してしまったので、後日ステレオ盤は処分してしまいました。
下取り価格はかなり低目だったので、やっぱりカウンターフィット盤だったのかもしれませんね。
しかし、私はこのコンサートが行われる場所から遥かに遠い場所に住んでいるので、残念ながら観に行くことは出来ません・・・
仕方ないので、レコードで二人の共演を疑似体験したいと思います。
YARDBIRDSのアメリカでのファースト・アルバム『FOR YOUR LOVE』です。
ERIC CLAPTONとJEFF BECKがレコード上で最初に共演(?)したのがこのアルバムです。
1965年にリリースされ、全米96位を記録した本作には、
「FOR YOUR LOVE」(全米6位)、
が収録されています。
本作のジャケット写真にはJEFF BECKが写っていますが、収録曲の3分の2はERIC CLAPTON在籍時の録音です。
米EPICによる強引な編集のおかげで、めでたくレコード上での初共演を果たしております(笑)
やはり共演というにはちょっと無理があるかな?(苦笑)
どの曲がERIC CLAPTONで、どの曲がJEFF BECKかというのは、本作を聴けばすぐにわかります。
ギターの音の変な方がJEFF BECKです(笑)
ERIC CLAPTON在籍時の曲も勿論いいのですが、やはりカッコいいのはJEFF BECKのギターが大活躍する曲です。
特に「I'M NOT TALKING」や「I AIN'T DONE WRONG」などにおける、ハードでメタリックな質感は、他の同時代のビート・グループには無い強力な個性だと思います。
また、あまり良い評価を受けないKEITH RELFのヴォーカルもここではいい感じですし、バックの演奏にも勢いが感じられます。
本作は「FOR YOUR LOVE」の大ヒットを受けて、急遽アメリカで発売された編集盤ですが、選曲や曲順が非常に良いので、個人的にはYARDBIRDSのスタジオ録音アルバムの中では最も気に入っています。
このアルバムはYARDBIRDSがR&Bやブルースのコピー・バンドから先鋭的なビート・グループに昇華する瞬間を捉えた貴重なアルバムです。
本作にはROLLING STONESのUS盤などと同様の歴史的価値があると思います。
私が所有しているのはステレオ盤です。
ジャケット等に表記はありませんが、このステレオ盤は擬似ステレオのようです。
マトリックスは両面1です。
ところで、私の所有している盤はカウンターフィット盤(正規盤を完全コピーした偽物)なのでしょうか?
YARDBIRDSのUS盤にはカウンターフィット盤が多いとされています。
この盤の具体的な購入金額は忘れていまいましたが、安い値段だったので少々怪しい感じがしています。
価格の他にも怪しげな点がいくつか見られます。
まず、ジャケットの色(特に黒い色の部分)がやや薄く、リングウェアーを着色補正したような跡が見えます。
ジャケットの紙質も60年代半ば頃のEPIC盤とは少し異なっており、どちらかといえば70年代以降のジャケットの風合いに近いような感じです。
付属していたインナー・スリーブは白のプレーンタイプの物だったので、65年当時の物でないのは間違いないと思います。
これは60年代末以降に発売された再発盤なのでしょうか?よくわかりません・・・
音の方は典型的な擬似ステレオの音ではありますが、それほど悪くはありません。
特に音質面での劣化があるわけでもなく、それなりに迫力のある音です。
レーベルはイエロー・ラベルですが、やや紙質が粗いような感じはします。
ただ、それほど大きな違いではなく、US盤なら許容範囲(?)の物です。
一応マトリックス刻印も機械打ちになっているのですが・・・
というわけで、そんなモヤモヤした疑問を解消すべく購入したのがこの盤です。
米EPICオリジナルのモノラル盤です。
カウンターフィット盤疑惑があったステレオ盤とは違って、今回のモノラル盤は正真正銘のオリジナル盤です。
マトリックスは両面1Aになっています。
これって、ひょっとすると初回盤かもしれませんね。
ジャケットの比較です。
左がモノラル盤のジャケットで、右がステレオ盤のジャケットです。
色の違いが一目瞭然ですね。
ステレオ盤ジャケットの色はあまりにも薄すぎます。
やはり、このステレオ盤はオリジナル盤のジャケットをコピーして作られたカウンターフィットっぽい感じがしますね。
また、このモノラル盤の音質面は、ただただ”凄い”の一言です。
以前、YARDBIRDSのUS3rd、『OVER UNDER SIDEWAYS DOWN』のモノラル盤を聴いた時もあまりの凄さにびっくりしましたが、この盤も大変素晴らしい音質だと思います。
特にハードな質感のJEFF BECK在籍時の曲は必要以上に迫力がありますね!
このアルバムを聴くならモノラル盤がお薦めです!
ちなみに、モノラル盤で大満足してしまったので、後日ステレオ盤は処分してしまいました。
下取り価格はかなり低目だったので、やっぱりカウンターフィット盤だったのかもしれませんね。
ステレオ盤しかないのですが、そういえば色が同じくいい具合に薄いです(爆) 一応本物です、と言われて買ったんですが、真相やいかに…ですね。ヤードバーズは高くなりすぎなんで、静観を決め込んでいます。
by いたち野郎 (2009-02-20 01:29)
いたち野郎さん おはようございます
>そういえば色が同じくいい具合に薄いです(爆)
一応、少し後になってプレスされた盤の可能性はありますよ。
後期プレス盤のジャケットの色が薄くなっているのは他のアルバムでもよくあることです。
イエロー・ラベル盤なら70年代初期頃までプレスされているはずですからね。
でも、ちょっとだけ怪しいかもしれません(笑)
>ヤードバーズは高くなりすぎなんで、静観を決め込んでいます。
ホントですね。
米EPIC盤でも、モノラル盤は高すぎます。
どのタイトルも、安くても4000円以上はしているみたいですからね。
この盤はそこまでしませんでしたが・・・
何だかんだ言っても、YARDBIRDSは人気が高いのですね。
by poposuke (2009-02-20 07:18)
Yardbirdsというより米EPICの黄ラベル品にカウンターフィット盤が多いような気がしています。YardbirdsはGreatest Hitsのmonoを入手したのですが、無茶苦茶音が悪い。もう一枚持っている黄ラベルのFleetwood MacのEnglish Roseも同傾向の音で、なんかもう、バリバリな音。盤のコンディションは悪くないので、疑ってます。検証はしてないんですが。
by 通りがかり (2009-02-20 12:27)
通りがかりさん はじめまして
米EPICには人気盤が多いのではないでしょうか?
カウンターフィット盤は人気のあるアルバムにしか存在しませんからね。
YARDBIRDSのEPIC盤もそうですが、MACのEPIC盤も(持っていないので分かりませんが)人気があるのではないかと思います。
あれはジャケットにインパクトがありますからね(笑)
それか、EPIC盤はカウンターフィット盤が製作されやすい何らかの理由(?)があるのかもしれません。
例えばレーベル・デザインが単純だとかです(笑)
>YardbirdsはGreatest Hitsのmonoを入手したのですが、無茶苦茶音が悪い。
EPIC盤は音質面での結構当たり外れが多いので一概には言えませんが、あまりにヒドイのならカウンターフィット盤の可能性もあるかもしれません。
ご存知かとは思いますが、EPIC盤の場合は手書き風のマトリックスだと全てカウンターフィット盤です。
それにジャケットの印刷が粗かったり、トリミングが異なっている場合は要注意です。
YARDBIRDSのカウンターフィット盤はジャケットのトリミングが微妙に異なっていることが多いようです。
あと、インナースリーブで見分ける方法もありますが、これは全然当てに出来ません。
『Greatest Hits』の頃なら白の窓なしインナーがオリジナルだと思いますが、US盤は差替えられていることが多いです。
ちなみに、我らがDC5のUS盤も米EPICから出ていますが、カウンターフィット盤が存在しているとは聞いたことがありません(笑)
私が知らないだけでひょっとしたら存在しているのかもしれませんが、いずれにせよ、YARDBIRDSやMACに比べると人気薄なのは間違いありませんね(苦笑)
by poposuke (2009-02-20 23:58)
POPOSUKEさん、いよいよ新天地にて再出発ですね。益々のパワーアップを期待しております。
ヤードバーズについてはクラプトン、ジミー・ページ、ジェフ・ベックという三大ギタリスト輩出のバンドということを「今頃か!」と言われそうでが今回の投稿等で知りました。いずれも大物ですね。ジミー・ページはツエッペリン、クラプトンはクリーム、そしてジェフはドノバンとのサンシャインスーバーマンまたストーンズのミック・テイラーの後釜候補でそれぞれバラバラの知識として知っており今回の投稿でそれがすべてつながった感じです。
by OKA (2009-02-21 17:40)
OKAさん こんばんは
本来なら私の方から移転のご挨拶に伺うべきなのにスミマセンでした(汗)
改めて今後とも宜しくお願い致します!
この記事はクラプトンとベックの共演コンサートに便乗して作りました(笑)
と言っても、過去の二つの記事をくっつけただけですが・・・(苦笑)
YARDBIRDSは在籍していた”三大ギタリスト”ばかりが話題になりがちですが、それを抜きにしても充分過ぎるほどに魅力的なグループだと思います。
特に本作は、このグループの勢いや熱気がダイレクトに伝わってくる作品です。
今の耳で聴いても楽しめると思いますよ♪
この時期のYARDBIRDSの映像はYouTube上に沢山あるので、機会があればチェックしてみることをお薦めします!
by poposuke (2009-02-22 00:19)
poposikeさん
はじめまして。
近ごろヤードバーズのレコードを集めはじめたヒロシと申します。
ヤードバーズですとモノラル盤の音が良いと多方で言われておりますね。
ところでなのですが、ヤードバーズのモノ盤を聴かれる時は皆さんモノカートリッジですか?
私もモノ盤に手を出そうかと考えているのですが、如何せんステレオのMMカートリッジしか所有しておりません。
もしステレオ針で事足りるようであればこのまま行こうかとも考えていますが、これを機会に
DL-102あたりを入手してMMポジションで聴いてみようかという気持ちも少しあります。よろしければ、ご意見いただけないでしょうか?よろしくお願いします。
by ヒロシ (2013-05-20 12:58)
ヒロシさん はじめまして
私はオーディオ関連のことに詳しくないので、あまり参考にはならないかもしれませんが、基本的にモノラル盤を再生する時にはモノラル用のカートリッジを使っています。
ちなみにモノラル用のカートリッジについては、以前このブログで記事にしたことがあります。
http://poposuke.blog.so-net.ne.jp/2012-01-24
>ヤードバーズですとモノラル盤の音が良いと多方で言われておりますね。
米EPIC盤なら初期の2枚は疑似ステレオですからね。
やはりモノラル盤の方が迫力は圧倒的に上です。
ただ、YARDBIRDSは人気が高いグループなので、最近では状態の良いモノラル盤だと結構な価格になっているようです。
それでも、”当たり”のEPIC盤なら聴いてみる価値は充分にあると思いますよ!
あまりお役に立てなかったかもしれませんが、今後ともご愛顧のほど宜しくお願い致します♪
by poposuke (2013-05-20 23:26)