THE 5 LIVERPOOLS "TOKIO INTERNATIONAL" [BRITISH BEAT CD]
今回取り上げるのもリヴァプール出身のビート・グループ(笑)、THE 5 LIVERPOOLSです。
1964年に西ドイツのみでリリースされた本作には、
1.RIT IT UP
2.TOKIO
3.MEMPHIS TENNESSEE
4.SKINNY MINNY
5.NEEDLES AND PINS
6.GOOD GOLLY MISS MOLLY
7.BOOM BOOM
8.CAN I GET A WITNESS
9.LET THE SUN-SHINE IN
10.MICKEY'S MONKEY
11.EVERYTHING'S ALLRIGHT
12.POISON IVY
が収録されています。
このグループは名前を見る限り、リヴァプール出身のグループだと思われがちです。
しかし、実際にはリヴァプール出身でもなんでもありません(笑)
彼らの前身はロンドン(!)で結成されたSTEVE LAINE COMBOなるグループです。
そんな彼らは西ドイツなどを中心に活動していましたが、何と1964年には来日までしています。
しかも、”リバプール・ビートルズ”(!)という何とも胡散臭い名前での来日でした。
情報網が発達した現在なら間違いなく問題になりそうな(?)怪しい名前での来日でしたが、彼らは本場(?)のビート・グループとしては初めて来日したグループとなり、グループ・サウンズ前夜の日本のミュージシャン達に大きな衝撃を与えたようです。
そして、日本から活動の拠点であった西ドイツに戻った彼らは、THE 5 LIVERPOOLS名義で本作をリリースします。
元の名前ではなく、リヴァプール出身と経歴詐称(?)したグループ名にしたのは、”リヴァプールから来たグループ”ということにしていた方が、ドサ回りの際には有効だと来日時に悟ったからでしょう。
そういう意味でも彼らの訪日は、彼ら自身にとっても大きなターニング・ポイントになったようです。
さて、本作の内容ですが、典型的なB級ビート・グループのガレージ・サウンドで、マージー・ビート特有の甘酸っぱい雰囲気などはどこにもありません(笑)
本作の選曲は当時の定番カバー曲が中心になっています。
どちらかと言えばリヴァプール勢らしからぬ(笑)”黒っぽい”曲が多いのですが、「NEEDLES AND PINS」の端正なカバー曲も含まれており、あまり一貫性はありません。
本作の唯一のオリジナル曲は来日時に作られた「TOKIO」のみで、ご想像のとおりオリエンタル・ムードに溢れた珍品です(苦笑)
そこら辺からもB級グループのニオイがプンプン漂ってきます(笑)
アルバム・タイトルも怪しげですし・・・
ただ、長年のドサ回りで鍛えられた彼らの演奏は安定しているので、どの曲も悪い印象はありません。
お世辞にも完成度が高い作品ではありませんが、それなりに楽しめる作品だと思います。
私が所有しているのはULTRA VYBEからの再発CDです。
詳しいことはわかりませんが、オリジナル盤とはジャケットのデザインが少々異なっているようです。
(これのオリジナル盤なんて、当然ですが見たことありません)
これも怪しげな雰囲気のCDですが、現在では廃盤状態のようです。
ちなみに、その後の彼らはアメリカに渡り、メジャー・レーベルRCAとの契約に成功します。
そして、グループ名をLIVERPOOL FIVEに変更して、1966年に『ARRIVE』、翌67年に『OUT OF SIGHT』という2枚のアルバムを残しました。
この2枚は現在、ガレージ・パンクの名盤(?)としての評価が高いようです。
LIVERPOOL FIVE名義のアルバムについても、後日このブログで取り上げる予定です。
彼らは典型的なB級ドサ回りバンドで、本国イギリスでは結局1枚のレコードも出せずに終わりました。
しかし、ドイツで1枚、アメリカで2枚のアルバムを残し、遠い異国の地である日本でも多大な影響を及ぼした彼らは、ドサ回りバンドとしては恵まれていた方だったのでしょうね・・・
1964年に西ドイツのみでリリースされた本作には、
1.RIT IT UP
2.TOKIO
3.MEMPHIS TENNESSEE
4.SKINNY MINNY
5.NEEDLES AND PINS
6.GOOD GOLLY MISS MOLLY
7.BOOM BOOM
8.CAN I GET A WITNESS
9.LET THE SUN-SHINE IN
10.MICKEY'S MONKEY
11.EVERYTHING'S ALLRIGHT
12.POISON IVY
が収録されています。
このグループは名前を見る限り、リヴァプール出身のグループだと思われがちです。
しかし、実際にはリヴァプール出身でもなんでもありません(笑)
彼らの前身はロンドン(!)で結成されたSTEVE LAINE COMBOなるグループです。
そんな彼らは西ドイツなどを中心に活動していましたが、何と1964年には来日までしています。
しかも、”リバプール・ビートルズ”(!)という何とも胡散臭い名前での来日でした。
情報網が発達した現在なら間違いなく問題になりそうな(?)怪しい名前での来日でしたが、彼らは本場(?)のビート・グループとしては初めて来日したグループとなり、グループ・サウンズ前夜の日本のミュージシャン達に大きな衝撃を与えたようです。
そして、日本から活動の拠点であった西ドイツに戻った彼らは、THE 5 LIVERPOOLS名義で本作をリリースします。
元の名前ではなく、リヴァプール出身と経歴詐称(?)したグループ名にしたのは、”リヴァプールから来たグループ”ということにしていた方が、ドサ回りの際には有効だと来日時に悟ったからでしょう。
そういう意味でも彼らの訪日は、彼ら自身にとっても大きなターニング・ポイントになったようです。
さて、本作の内容ですが、典型的なB級ビート・グループのガレージ・サウンドで、マージー・ビート特有の甘酸っぱい雰囲気などはどこにもありません(笑)
本作の選曲は当時の定番カバー曲が中心になっています。
どちらかと言えばリヴァプール勢らしからぬ(笑)”黒っぽい”曲が多いのですが、「NEEDLES AND PINS」の端正なカバー曲も含まれており、あまり一貫性はありません。
本作の唯一のオリジナル曲は来日時に作られた「TOKIO」のみで、ご想像のとおりオリエンタル・ムードに溢れた珍品です(苦笑)
そこら辺からもB級グループのニオイがプンプン漂ってきます(笑)
アルバム・タイトルも怪しげですし・・・
ただ、長年のドサ回りで鍛えられた彼らの演奏は安定しているので、どの曲も悪い印象はありません。
お世辞にも完成度が高い作品ではありませんが、それなりに楽しめる作品だと思います。
私が所有しているのはULTRA VYBEからの再発CDです。
詳しいことはわかりませんが、オリジナル盤とはジャケットのデザインが少々異なっているようです。
(これのオリジナル盤なんて、当然ですが見たことありません)
これも怪しげな雰囲気のCDですが、現在では廃盤状態のようです。
ちなみに、その後の彼らはアメリカに渡り、メジャー・レーベルRCAとの契約に成功します。
そして、グループ名をLIVERPOOL FIVEに変更して、1966年に『ARRIVE』、翌67年に『OUT OF SIGHT』という2枚のアルバムを残しました。
この2枚は現在、ガレージ・パンクの名盤(?)としての評価が高いようです。
LIVERPOOL FIVE名義のアルバムについても、後日このブログで取り上げる予定です。
彼らは典型的なB級ドサ回りバンドで、本国イギリスでは結局1枚のレコードも出せずに終わりました。
しかし、ドイツで1枚、アメリカで2枚のアルバムを残し、遠い異国の地である日本でも多大な影響を及ぼした彼らは、ドサ回りバンドとしては恵まれていた方だったのでしょうね・・・
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