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SEARCHERS "SUGAR & SPICE" [MERSEY BEAT]

SEARCHERSの2ndアルバムです。

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1963年にリリースされ、全英5位まで上昇した本作には、
「SUGAR & SPICE」(全英2位)、
が収録されています。


シングル「SUGAR & SPICE」の大ヒットにより、1stアルバムから僅か数ヶ月後に発売されたこのアルバムは、全て他人の曲という潔い(?)内容になっています。
恐らく、彼らのライヴ・レパートリーからの選曲なのでしょう、どれも勢い溢れる曲ばかりです。
特にA面の「SUGAR & SPICE」以降の流れは、彼らの熱狂的なライヴを連想させる秀逸な内容です。
B面の方も、うまく緩急織り交ぜた絶妙な選曲です。

本作は急場しのぎ(?)で制作されたせいか、アレンジ面などでやや未整理な部分が見受けられます。
アルバム自体の完成度としては、本作よりも次作や4作目の方が優れていると思います。
しかし、彼らの人気絶頂期の勢いが最も伝わってくるのは本作だと思います。
一般的にはジェントリーなムードのマージー・ビート・グループと思われがちな彼らですが、このアルバムにあるような激しい一面も大きな魅力です。


私が所有しているのはUKオリジナルのモノラル盤です。
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マトリックスはA面が3、B面が2で、タックス・コードは”KT"刻印になっています。

ジャケットはGRROD & LOFTHOUSE社製です。
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付属していたインナー・スリーブです。
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窓付きのプレーン・タイプで、広告インナーではありません。


後の”フォーク・ロックのパイオニア”的な彼らも大変魅力的ですが、この時期の初期衝動が感じられる”ビート・グループらしい”彼らも素晴らしいと思います。
このアルバムは4作目『SOUNDS LIKE THE SEARCHERS』と共に大変気に入っている作品です。

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コメント 2

ベンジャミン

SUGAR & SPICEはキャッチーなメロディが売りのトニー・ハッチのワークの中でも飛びっきりの惹きつけ力がありますよね。
シカゴのローカル人気バンド、クライアン・シェイムズのデビューアルバムもこれがタイトル曲ですしね。

サーチャーズも全曲聴いておきたいと思いながらずるずるつまみ聴きしかしてないんですよね~。
うーん、やっぱ一通り聴きたいなー。

しかし、どうしてこうブリティッシュ・ビートの先発メンバーって今はあまり聴かれないグループが多いのでしょうね。。。
by ベンジャミン (2009-04-01 02:19) 

POPOSUKE

ベンジャミンさん こんばんは

SEARCHERSはいいですよ~
シングル以外の曲にも良いモノが多いです。
でも、現状では彼らのオリジナル・アルバムのほとんどが廃盤状態なのは非常に残念です。

よく、彼らのオリジナル曲が少ないことを否定的に見る人もいますが、彼らは他人の曲でも自分達流に消化しています。
ヘタにオリジナル曲をやるよりもずっと潔いと思います。

>しかし、どうしてこうブリティッシュ・ビートの先発メンバーって今はあまり聴かれないグループが多いのでしょうね。。。

なぜなんでしょうね?
個人的には音楽専門誌やレコード会社の取り上げ方に問題があると思っています。

そういえば、クライアン・シェイムズの1stも買おう買おうと思っていて忘れていました・・・
2ndのCDは持っているんですけどね。
いいことを思い出させて頂きました(笑)
by POPOSUKE (2009-04-01 23:20) 

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