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TREMELOES "HERE COME THE TREMELOES" [BRITISH BEAT]

新生TREMELOES最初のアルバムです。

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BRIAN POOLEに去られたTREMELOESは、従来の所属レーベルDECCAから英CBSレーベルに移籍しました。
そして、新しいヴォーカリストとして愛らしいルックスの若者、LEN ”CHIP” HAWKES(ベーシストも兼任)を加入させ再スタートを切ります。

そうした状況の中、1967年にリリースされ全英15位まで上昇した本作には、
「HERE COMES MY BABY」(全英4位)、
「EVEN THE BAD TIMES ARE GOOD」(全英4位)、
が収録されています。

このアルバムはかなりの傑作です!

まず、彼らの演奏能力の高さは相変わらずですが、本作では彼ら自身が主役になった分、以前より華やかな雰囲気になっています。
コーラス・ワークなども以前より磨きがかかって、素晴らしいものに進化しています。

また、本作に収録されている曲はどれもポップでキャッチーなものばかりです。
まず、冒頭のヒット曲「HERE COMES MY BABY」からして、完璧な演奏とアレンジで魅せてくれます。

そして、そこから「RUN BABY RUN(BACK INTO MY ARMS)」へ続くA面の流れなどは本当に完璧だと思います。
更にその他の収録曲も、他人の曲が中心ではありますがハズレなどは一切ありません。
若いヴォーカリストが加入したせいか、どの曲も勢いに溢れています。

とても高いクオリティーで、親しみやすい本作は隠れた名盤と言えるかもしれません。

ちなみに、本作のB面の冒頭は「GOOD DAY SUNSHINE」のカバーです・・・・

私が所有している盤は英CBSオリジナルのモノラル盤です。
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マトリックスはA面が2で、B面が1です。

UPTON PRINTING GROUP製のジャケットは表のみがラミネート・コーティングされています。
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裏に折り返しはありません。

付属していたインナー・スリーブです。
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このアルバムも不人気のせいか、1500円くらいで購入することが出来ました。

BRIAN POOLEが脱退した後のTREMELOESは、このアルバムを皮切りに「SILENCE IS GOLDEN」などのヒット曲を連発し、以前よりも高い人気を獲得します。

この曲も大ヒットしました。


その反面、彼らから独立したBRIAN POOLEは数枚のシングルを発表するも不発に終わり、音楽シーンから姿を消してしまいます。
先日このブログでも触れた(MINDBENDERSから独立した)WAYNE FONTANAは、数曲のマイナーヒットと1枚のアルバムを発表出来ただけでもまだマシでした。
BRIAN POOLEという人は実力の割には、スター性に欠けていたんですね・・・
それに何かとBEATLESと比較されて可哀想な気もします・・・

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コメント 6

JD

POPOSUKEさん、こんばんは。
TREMELOESの英国盤の1stは初めて見ました。
で、それがたったの1500円ですか!驚きの安値ですね。僕も欲しいです。僕は米国盤の1stか2ndかのどちらかしか持っていません。けどあまり聴いていないんです…。

TREMELOES はBrian Poolが抜けてからグループとしてのまとまりが良くなったというか、ようやくボーカリストとバックバンドでなくなったと僕も思っていました。でも、Brianの時代のヒット曲もかなり多いので、脱退してからのほうが人気が出たというわけでもないように思いますよ。英国では63年から65年までの3年間でTop20のヒットが11曲もあります(うち6曲がTop10ヒットです)。それでも脱退後の方が多そうですね(苦笑)。
* とは言え、この情報が一般的なチャートかどうかは不明なのですが。

Brian Poolは脱退後、音楽よりも家の仕事に時間を取られ、音楽界に復帰したのは70年代半ばだったようです(僕も詳しくは知りませんが)。
by JD (2009-05-03 02:10) 

いたち野郎

ビート・グループはメイン・パーソンが抜けてしまうと人気が落ちるバンドが多かったと思うのですが(スペンサー・ディヴィス・グループはある意味逆でしたが…爆)、 トレメローズはそうした中で数少ない成功例かもしれませんね。やはりこのアルバムは彼らにとっては新境地となりましたし…それにしても1500円は安すぎるような(笑)!?

ビートルズの件では…というか当のデッカが目の敵にしている(笑)!?感じなのかもしれませんが、当時はビートルズのデモを聴いて渋ったのは何もデッカだけではないですからね…逆にいえば、その才能を見出したエプスタインが凄かったと言うべきかもしれません。 
by いたち野郎 (2009-05-03 03:40) 

poposuke

JDさん おはようございます

UK盤は結構安いですよ♪
これは国内で購入しましたが、eBay UKなどではほぼ捨て値状態です(笑)
やはり(?)彼らは本国でもあんまり人気が無いみたいですね。

BRIAN POOLE在籍時のTREMELOESもビート・グループとしてはかなり成功した部類に入ると思いますが、ヒット曲は新生TREMELOESの方が多いです。
それに、最大の違いはアメリカでのヒット曲があるかという部分だと思います。
BRIAN POOLE在籍時にはアメリカでチャート入りした曲は無かったのではないでしょうか?

ちなみに、私はこのブログを書く際にこのサイトを資料にしております♪

http://www.everyhit.com/

このサイトは、シングル、EP、アルバムそれぞれのUKチャートを完全に網羅しています。
何か調べものをする時には大変重宝しますよ♪

by poposuke (2009-05-03 09:11) 

poposuke

いたち野郎さん おはようございます

TREMELOESは数少ない成功例だと思います。
一番ヒドイのはソロになった方も残された方も共倒れになってしまうことですからね。
60年代の成功例だと、あとはMANFRED MANNくらいでしょうか?

>ビートルズの件では…というか当のデッカが目の敵にしている(笑)!?感じなのかもしれませんが、当時はビートルズのデモを聴いて渋ったのは何もデッカだけではないですからね

TREMELOESもちゃんと複数のヒット曲を出していましたし、普通の基準でいえば成功した方だと思います。
DECCAの判断も決して大きな間違いではなかったと思います。
当時だと地方都市のチンピラ・バンド(?)と契約するのは勇気がいたのでしょう。
それでも、そんな彼らを信じきったエプスタインはやっぱり凄いマネージャーだと思いますね♪

by poposuke (2009-05-03 09:23) 

おいどん

以前もTBして頂いていた記事をしつこくTBさせて頂きます。
やっぱ久しぶりに聴くと気持ち良いなぁ~♪カッコイイなぁ~♪
しかしこのマイナーっぽい香りは何故でしょう?ある意味、このマイナーっぽさが抜群に良い味を出している気さえしてきます(笑)。
by おいどん (2009-05-06 22:38) 

poposuke

おいどんさん こんばんは

TBありがとうございました♪

彼らは何故か日本ではマイナーな存在ですよね。
ビートルズに勝ったバンドとして、変な知名度だけはあるのかもしれませんけどね(笑)
確かにマイナーっぽいニオイはあるのですが、音楽的には超メジャーだと思います。
というよりも、ポップの王道的なグループであると思います。
ちょっと褒めすぎかな?(笑)
でも、歌良し演奏良しの実力派グループであるのは間違いないですよね!

by poposuke (2009-05-06 23:13) 

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