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DUSTY SPRINGFIELD "FROM DUSTY...WITH LOVE" [GIRL POP]

今日からブログの更新を本格的に再開します。

これまでは仕事が忙しいこともあったのですが、目の疲れや肩こりが異常にひどくて長時間パソコンに向かうことができませんでした。

本当は肩こりの状態が少し良くなってきた先月くらいから、ブログを再開させようと思っていました。
しかし、その直前、東北地方への出張中に震災に遭遇してしまいました。
数日後に私は無事帰宅することができたのですが、あまりにも平穏な私の町と被災地とのギャップに少し戸惑いを感じています。
勿論、平穏な日常を過ごせるということには感謝しなければいけないのですが・・・

しかし、いつまでも戸惑っていては前に進めません。
今日から通常モードに戻ります。

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ブログの更新を休止していた間もしっかりと音楽は聴いていました。

その中でもこのアルバムはよく聴いていました。
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DUSTY SUPRINGFIELDの『FROM DUSTY..WITH LOVE』です。

1970年にリリースされ全英35位を記録した本作には、「BRAND NEW ME」(全米24位)、「SILLY, SILLY FOOL」(全米76位)が収録されています。
ちなみに本作はアメリカでジャケ違い・別タイトル(『A BRAND NEW ME』)で発売されました。

彼女のアルバムには、基本的にハズレはありません。
歌の上手い人はどんな曲を歌わせても上手いです。
そんな彼女のアルバムの中でも、メンフィス録音の前作『DUSTY IN MEMPHIS』は非常に高い評価を得ています。
この作品を彼女の最高傑作とする方も多いと思われます。

しかし、私にとっての彼女の最高傑作は文句なしに本作です。

本作は全曲フィラデルフィアのシグマ・スタジオで録音されました。
外部の人としては結構早い時期のフィラデルフィア録音だと思います。
勿論、全ての曲にはGAMBLE & HUFFやTHOM BELLなど、フィリー・ソウルの立役者達が関わっています。

本作はどういうわけかメンフィス録音の前作よりも話題になることが少ないです。
でも、楽曲それぞれの出来は本作の方が圧倒的に上だと思いますし、彼女にはシグマ・サウンドの雰囲気がピッタリ合っていると思います。

ヒット曲「BRAND NEW ME」です。
個人的には「SON OF A PREACHER MAN」よりも断然こっちです。

また、マイナーヒットしたこの曲もカッコいいです。



私が所有しているのはUKオリジナル盤です。
dc041002.JPG
あまり人気がないのか安値(1000円ちょっと)で購入することができました。
ジャケ違いのUS盤も同じように安いと思います。


この2、3ヶ月の間はレコードよりCDを多く購入していました。
特に先月はかなり大量のCDを購入しました。
次回はその中でも非常によく聴いたCDを取り上げます。
ちなみにそれはブリティッシュ・ビート関連のCDではありません。


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Pandaboy

久しぶりに更新されているのを見て安堵しております。

東北で地震に遭遇とは大変でしたね。ご無事で何よりです。

poposukeさんの戸惑い、非常によく分かります。
あの日から、今日でちょうど1ヶ月になります。
僕もしばらくは何を書いたらいいのか、今まで通りの内容でいいのか、色々と悩みながらの更新が続きました。
でも、最近では、いま皆が求めているのは、普通の生活、平常心への回帰なのかな、と思い始めています。

そういう意味で、以前のままのpoposukeさんの記事には、今回ホッとさせられました。
今後とも、更新楽しみにしております。
by Pandaboy (2011-04-11 12:55) 

nobody

ご無沙汰です DUSTY SPRINGFIELD好きです

Zombiesのライブ行く予定でしたが
チケットの売り出しが震災の翌日で....
買いに行く気にも、電話をする気にもなれず
やめてしまいました....無念
by nobody (2011-04-12 16:40) 

しみへん

大事がなくて何よりです。

私は実はこれを聴いたことがありません。『DUSTY IN MEMPHIS』の次作と言う事で本当は充分期待できるはずなのですが、この時期流行った「フィリー詣で」って、白人シンガーのみならずウィルソンピケットをはじめとした黒人シンガーですら余り良い印象がありません。(まあ良いのもあるんですが)あともう一つ、このジャケットでフィリーサウンドって、なぜか自分で勝手に「ゴージャスサウンド狙いの悪いパターンのフィリー物」っていうイメージがありました。個人的にフィリー物って思い入れが強いので、どうもこの頃の「フィリー詣で」に拒否反応があるようです。氏がこれほどまでにおっしやられているので、早速聴いてみようと思います。
by しみへん (2011-04-12 18:53) 

しみへん

と、思ってCDを探したら(レコードとは反対に)鬼のようなプライスでした。
by しみへん (2011-04-12 19:19) 

JD

POPOSUKEさん、こんばんは。
再開お待ちしてました。

Dustyのこのアルバムは、ジャケットで買う気をなくしていたのですが、それほどの内容だとは知りませんでした。いつか聴いてみようと思います。

ブリティッシュ・ビート以外の話も何が飛び出すのか、非常に楽しみです。


by JD (2011-04-13 20:26) 

poposuke

Pandaboyさん こんばんは

震災について思うことはたくさんあるのですが、記事の最初の部分以外は敢えて普通の内容にしました。
これで良いのかどうかは分かりませんが、今後も音楽ブログとして普段どおりに続けていくつもりです。
Pandaboyさんの記事も楽しみにしておりますよ♪
by poposuke (2011-04-18 00:37) 

poposuke

nobodyさん こんばんは

nice!&コメントありがとうございます♪

ZOMBIESのライヴには行かないのですか!?
チケットの発売日が震災の翌日なら仕方ないかもしれませんね・・・
やはりチケットはもう売り切れなのでしょうか?
近いうちに再来日してくれるといいですね。
by poposuke (2011-04-18 00:41) 

poposuke

しみへんさん こんばんは

「BRAND NEW ME」は69年の録音です。
69年ならフィリー・サウンドは業界内で話題になっていたかもしれませんが、一般的な大流行ではなかったように思います。
なので、70年代の流行に乗った「フィリー詣で」とはちょっと違っていると個人的には思っています。
また、DUSTYの場合は60年代のサウンドの方がもっとゴージャスだったので、このアルバムはむしろシンプルに感じます(笑)
ジャケットのデザインはややイマイチかもしれませんが(苦笑)、内容、特に楽曲の出来は非常に良いですよ!

by poposuke (2011-04-18 00:52) 

poposuke

しみへんさん

これのCDはどうやら廃盤状態みたいですね。
他のアルバムはちゃんと再発されているのに・・・
やはり過小評価されているのでしょうか?
by poposuke (2011-04-18 00:56) 

poposuke

JDさん こんばんは

>ジャケットで買う気をなくしていたのですが

私もイマイチなジャケだとは思いますが、そこまで酷いでしょうか?(笑)
前作のUK盤のジャケよりはちょっとだけマシだと思います(笑)
ただ、見かけはイマイチでも中身は良いですよ♪
by poposuke (2011-04-18 01:01) 

poposuke

xml_xslさん こんばんは

nice!ありがとうございました♪

by poposuke (2011-04-18 01:03) 

いたち野郎

どうもご無沙汰しております。復活お待ちしておりました。
それにしても東北に出張中に震災に遭われたとのこと…なかなか帰れず、大変だったと思います。

自分の地元は東北からは離れたところですが、街中が液状化し、東北の海岸沿いとは比べるまでもない小さな被害ですが、ライフラインが数週間止まり生活に支障をきたすほどでした。しかし、電車で数本の隣の東京の繁華街は平常通りで、ポポスケさんと同じく、そのギャップに驚きました。

初めはレコードをかける気力もありませんでしたが、1週間ほどしてからは音楽が心地良いものになってきています。
by いたち野郎 (2011-04-19 22:17) 

poposuke

いたち野郎さん こんばんは

あまり報道されたりはしませんが、いたち野郎さんがお住まいの関東地方の被害もかなり大きかったようですね。
私も東北地方で停電や断水を経験しましたが、ライフラインが長時間止まってしまうのはちょっとキツかったです。
私には帰るべき安全な場所があっただけマシでしたけど・・・

私は被災地から帰宅して以降、以前よりも増して音楽を聴くようになりました。
今は私にとっても音楽が心地良いものになっています。

by poposuke (2011-04-25 01:01) 

もりたん

ポポスケさん、おかえりなさい!
復活お待ちしておりました!

東北の出張中に震災にあってしまったなんて…!
無事に戻ってくるまでの数日間、大変だったことでしょう…!
無事に帰ってこれて本当にヨカッタです…!
私は都内で仕事中に震災にあいましたけど
その日は首都圏のすべての交通機関がストップしてしまったので
会社から自宅まで14kmの道のりを歩いて帰りました…('A`)
六本木や新宿など普段から人が多い場所では
歩道が行列になってて普通に歩くことすら難しかったです…(汗)

震災後しばらくは音楽など聞く気にもなれなかったんですけど
私もフィメール・ボーカルモノを聞いて心を落ち着けましたよ~

でもしばらくはショックが大きくて気落ちしてたんですけど
いつ自分も東京直下地震で被災者になるかもしれないと思ったら
居てもたっても居られなくなって、
いま私のブログは投稿ラッシュ状態なのでございました(爆)
連休までこんな状態が続きます(笑)

音楽のチカラは大きいですよね。
特に大切な良い想い出と直結してる音楽だと
癒しの効果は絶大だと思います…!

by もりたん (2011-04-27 01:45) 

プリムローズ

お久しぶりです。

09年の東北出張の記事や、旧ブログの桜の開花時期から、
poposukeさんが被災地居住ではないと推測はしていましたが、
東北地方に出張されていたとは…。
ご無事で何よりです。

震災当日以降、東京は地震で何度も揺れましたが、
poposukeさんのご自宅の地域も揺れたのではないか…と
心配になりました。

自宅ではVHSテープが3本棚から落ちましたが、CDは無事でした。
by プリムローズ (2011-05-05 00:44) 

poposuke

もりたんさん 

かなり遅れてしまいましたが(大汗)ただいまです。

音楽の力は本当に大きいです。
半年たった今も、改めてそのように感じています!
by poposuke (2011-09-23 18:19) 

poposuke

プリムローズさん こんばんは

コメント返しが遅れてしまい申し訳ございませんでした。

幸いなことに私の家の被害はありませんでした。
プリムローズさんもご無事で何よりです。

今後もブリティッシュ・ビート系のCDやレコードを取り上げていくつもりなので、改めて宜しくお願いします!

by poposuke (2011-09-23 18:31) 

上海ひげ

高校生からすでに40年あまり、日本で唯一のFANだと自認していましたがDustyについて書かれたブログがあってびっくりです。仕事の関係でこちらに来ていますが、Dustyを語らしたらもう止まりません。どうしてもオタクになるので控えていますが。レコードも全部大事にとってあります。CDも海外でも買い集めたものも含めてもう満杯です。この人についてはもう客観的には語れない状態で、亡くなったときに青春が終わったと実感しました。 ときおり浮気をしましたが戻るのはやっぱりDUSTYです。いまだ大ファンです。
by 上海ひげ (2011-12-27 17:56) 

poposuke

上海ひげさん こんにちは

コメント返しが遅れて申し訳ございませんでした。

私も後追いではありますが彼女のファンですよ!
数多いブリティッシュ・ビートの女性シンガーの中でも、実力は彼女が一番だと思っております。

実力派の彼女のアルバムにはハズレが少ないです。
その中でもこのアルバムは非常に気に入っております。

DUSTYはこのブログにも度々登場すると思います。
今後とも宜しくお願い致します!

by poposuke (2011-12-31 17:33) 

上海ひげ

「from dusty with love」はCDでもリノ版でボーナストラック満載の輸入盤であります。でももう在庫尽きてるでしょうか?私はレコード・CDとも英米2種合計4枚もっています。 このアルバムはDustyが伸び伸びと気張らずに歌っている所がミソです。私もIN memphisと並んで好きなアルバムです。固くてちょっと背伸びのIn Memphisに対し,甘くてジャジーでPOP。少し残念なのは全てdustyの為のオリジナルで初の曲ばかり、曲もとても短い、佳作だけど大作ではないところでしょうか。以前トヨタISTのコマーシャルで流れたspookyに通じるちょっとジャジーでPOP、何しろ甘い声とメロディが最高です。これ以降のdustyはかなりしつこくなってゆきますからこの時期の貴重な一枚です。この中の「joe」はナンシーウイルソンもアルバム「now i'm a woman」で取り上げています。ちなみにspookyは「高鳴る心」(how can i be sure)1969年のシングルのB面で大好きな曲でした。コマーシャルによくぞ使った電通?に感謝です。
日本で大きく評価されなかったのは彼女が音楽シーンの最先端を行きすぎたからだと思います。このころのシンガーでここまでキャッチーに前向きに音楽シーンを進んでいた人はいません。だから玄人受けするシンガーになってしまったんでしょうね。気も強い。NewYorkのレストランで下手なバンドにケーキを投げつけたって本当の話のようです。「この胸のときめきを」(1966年)一曲でオールディーズの人にしてしまった日本の音楽シーンはついていけなかったんでしょうね この人に。 70年代に来日の話がありましたが階段からすべり負傷でキャンセル。結局「この胸のときめきを」のヒットの後キャンペーンで来日、ミュージックフェア(長門・南田洋子司会)に口パクで歌ったのが最初で最後の来日でした。残念です。日本が嫌いだったんでしょうか。本当に長くなりました 止まりません。失礼しました。
by 上海ひげ (2012-01-10 16:41) 

poposuke

上海ひげさん こんばんは

残念ながら、現在このアルバムのCDは廃盤みたいです。
今でも中古でなら入手可能だと思われますけど、何度も再発されている前作と比較すると少々寂しいですね。

>このアルバムはDustyが伸び伸びと気張らずに歌っている所がミソです。

シグマ・スタジオの彼女にとって歌いやすい環境だったのでしょうね。
彼女の好きな歌を歌う歓びが伝わってくるようなアルバムだと私も思います。

>日本で大きく評価されなかったのは彼女が音楽シーンの最先端を行きすぎたからだと思います。

PET SHOP BOYSと共演したり、「SON OF A PREACHER MAN」が人気映画の挿入歌となったりしたことで、彼女は若い世代の人達にそれなりに評価されていると思います。
ただ、残念なことに彼女を懐メロ・シンガーの一人として捉えている人達も60・70年代をリアル・タイムで過ごした方々に多いような気もします。
日本で彼女の全盛期にライヴが出来なかったのは、彼女の価値が分かっていた呼び屋さんがいなかったこともあるでしょうし、仰るように当時の音楽ファンの中でも彼女を「オールディーズ」扱いする人が多かったからなのでしょうね。

by poposuke (2012-01-23 23:09) 

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