KINKS "LIVE AT KELVIN HALL" [KINKS]
数ある60年代のライヴ・アルバムの中で、東の横綱がROLLING STONESの『GOT LIVE IF YOU WANT IT』だとすれば、西の横綱は当然このアルバムでしょう。
KINKS初のライヴ・アルバムである本作は、1968年にリリースされました。
このアルバムはSTONESのデタラメ・ライヴ盤『GOT LIVE ~ 』と同じように、録音状態の悪さも横綱級です。
演奏も荒削りというか、ヨレヨレ状態です。
それでも、演奏と嬌声が一体になったような迫力と臨場感は、『GOT LIVE ~ 』に優ると劣らない素晴らしさです。
また、このライヴ・アルバムでのファンの嬌声はもの凄いものがあります。
その後の彼らの姿からは少々想像し難いですが、当時の彼らが超一流の“アイドル”でもあったという事実が証明されています。
このライヴ・アルバムは、ワイルドなビート・グループとしてのKINKSの魅力が最も満ち溢れているアルバムだと思います。
私が所有しているのはUKオリジナルのモノラル盤です。
マトリックスは両面1です。
ジャケットはGARROD & LOFTHOUSE社製で、表のみがラミネート・コーティングされています。
裏は取り出し口を除く3辺が折り返されています。
ちなみに付属しているインナー・スリーブは、この当時に使用されていた白無地の窓付きインナーです。
本作を聴くなら、断然モノラル盤がお薦めです。
それは、本作のステレオ・ミックスとモノラル・ミックスは全く別物だからです。
本作のステレオ盤ではオフ気味になっているヴォーカルも、モノラル盤では前面に出てきています。
不自然に音が左右に振られた感じのステレオ・ミックスとは、音全体の迫力も全然違っています。
多分、このアルバムはモノラルを前提に作られていたのだと思います。
普段、モノラル盤を聴き慣れていない方からすると、”モノラルは音の分離が悪いのでライヴには向かない”と思われるかもしれませんが、ハッキリ言ってそんなことは全然ありません。
むしろ、勢い勝負の60年代のライヴ盤の場合は、音の塊が飛んでくるようなモノラル盤の方が遥かに聴き応えがあると思います。
60年代のライヴ盤の多くは録音が悪いのも事実です。
しかし、録音が悪いからといって、その作品の音自体が悪いということにはならないと思います。
本作やROLLING STONESの『GOT LIVE IF YOU WANT IT』のオリジナル・モノラル盤には、録音の悪さなどを吹き飛ばすような臨場感があります。
よく、この2作に対しては音の悪さ云々を言われますが、私はこんなにデタラメな迫力のライヴ盤は他にないと思っています。
本作の現行CDにはステレオとモノラル両方のミックスが収録されているようです。
きっとCDで聴いたとしても、モノラル・ミックスならステレオよりもだいぶマシになっていると思います。
だけど、CDだとUKオリジナル盤と同じような迫力にはならないんですよね・・・
KINKS初のライヴ・アルバムである本作は、1968年にリリースされました。
このアルバムはSTONESのデタラメ・ライヴ盤『GOT LIVE ~ 』と同じように、録音状態の悪さも横綱級です。
演奏も荒削りというか、ヨレヨレ状態です。
それでも、演奏と嬌声が一体になったような迫力と臨場感は、『GOT LIVE ~ 』に優ると劣らない素晴らしさです。
また、このライヴ・アルバムでのファンの嬌声はもの凄いものがあります。
その後の彼らの姿からは少々想像し難いですが、当時の彼らが超一流の“アイドル”でもあったという事実が証明されています。
このライヴ・アルバムは、ワイルドなビート・グループとしてのKINKSの魅力が最も満ち溢れているアルバムだと思います。
私が所有しているのはUKオリジナルのモノラル盤です。
マトリックスは両面1です。
ジャケットはGARROD & LOFTHOUSE社製で、表のみがラミネート・コーティングされています。
裏は取り出し口を除く3辺が折り返されています。
ちなみに付属しているインナー・スリーブは、この当時に使用されていた白無地の窓付きインナーです。
本作を聴くなら、断然モノラル盤がお薦めです。
それは、本作のステレオ・ミックスとモノラル・ミックスは全く別物だからです。
本作のステレオ盤ではオフ気味になっているヴォーカルも、モノラル盤では前面に出てきています。
不自然に音が左右に振られた感じのステレオ・ミックスとは、音全体の迫力も全然違っています。
多分、このアルバムはモノラルを前提に作られていたのだと思います。
普段、モノラル盤を聴き慣れていない方からすると、”モノラルは音の分離が悪いのでライヴには向かない”と思われるかもしれませんが、ハッキリ言ってそんなことは全然ありません。
むしろ、勢い勝負の60年代のライヴ盤の場合は、音の塊が飛んでくるようなモノラル盤の方が遥かに聴き応えがあると思います。
60年代のライヴ盤の多くは録音が悪いのも事実です。
しかし、録音が悪いからといって、その作品の音自体が悪いということにはならないと思います。
本作やROLLING STONESの『GOT LIVE IF YOU WANT IT』のオリジナル・モノラル盤には、録音の悪さなどを吹き飛ばすような臨場感があります。
よく、この2作に対しては音の悪さ云々を言われますが、私はこんなにデタラメな迫力のライヴ盤は他にないと思っています。
本作の現行CDにはステレオとモノラル両方のミックスが収録されているようです。
きっとCDで聴いたとしても、モノラル・ミックスならステレオよりもだいぶマシになっていると思います。
だけど、CDだとUKオリジナル盤と同じような迫力にはならないんですよね・・・
今はCDでしか持っていないのですが、以前レコードで聴いていたときから、ただただ音の悪いライブだなー、という印象しかなかったのは、きっとステレオ盤だったからなのですね。
依然何かで、「このアルバムは録音状態が悪いことで有名だけど、それはCDで聴いているからであって、レコードで聴いたら全然違う」と書いている記事を見て、そんなことはないんじゃないかと疑問に思っていたんですが、そのときの筆者は多分モノラル盤のことを言っていたんだと思います。
おかげで、ちょっとした疑問が解けました。
by Pandaboy (2009-02-24 12:43)
Pandaboyさん こんばんは
このアルバムの録音状態が劣悪であることは間違いないと思います。
ただ、モノラル盤の場合、録音状態が悪い=悪い音、という図式は当てはまらないのです。
それは、モノラル盤の持っている、臨場感や生々しさ、熱気などが格別なものだからです。
個人的には、これほど迫力のあるライヴ盤は少ないとすら思っています。
しかし、残念なことに不自然な作りのステレオ・ミックスでは、それらの要素が完全に損なわれていると思います。
あくまでも想像ですが、このアルバムの場合はレコードにしてもCDにしても、市場に出回っている量はステレオ盤の方が多いのではないでしょうか?
だから、このアルバム=音が悪い、という印象を持っておられる方が多いのだと思います。
でも、現行CDではモノラル・ミックスも収録されているみたいなので、だいぶ改善されているとは思います。
ちなみに私は旧規格のCD(ステレオ)も持っておりますが、あれはヒドイ音でした・・・(苦笑)
by poposuke (2009-02-24 23:45)