THE MERSEYBEATS

今日はめでたく紙ジャケCD化された、このアルバムです。


彼らの唯一のアルバムとして1964年にリリースされ、全英12位を記録した本作には、

1.MILKMAN
2.HELLO,YOUNG LOVERS
3.HE WILL BREAK YOUR HEART
4.FUNNY FACE
5.REALLY MYSTIFIED
6.THE GIRL THAT MARRY
7.FOOLS LIKE ME
8.MY HEART AND I
9.BRING IT ON HOME TO ME
10.LOVENDER BLUE
11.JUMPING JONAH
12.DON'T TURN AROUND（全英13位）

が収録されています。

彼らはBEATLESやGERRY & THE PACEMAKERSらが全国進出した後にリヴァプールで人気が出たグループです。
いわばマージー・ビートの第2世代的なグループです。
彼らは実力が高く、さらにルックスも良かったせいか、地元リヴァプールではBEATLESの後継者的な扱いをされ、かなり騒がれていたようです。

彼らの中で有名な曲と言えば、最大のヒット曲「I THINK OF YOU」（全英5位）、またはDUSTY SPRINGFIELDと競作になった「WISHIN' AND HOPIN'」（全英13位）でしょうか？
彼らはそれらの曲の印象が強すぎるのと、そのビジュアル系（？）のルックスからか、やや甘めのマージー・ビート・グループという印象があります。

勿論、「I THINK OF YOU」や本作にも収録されている「DON'T TURN AROUND」のような胸が切なくなる曲も大変魅力的です。
これらは極上のマージー・ビート・ナンバーといっても過言ではないでしょう。
しかし、彼らはビートの効いた曲を演奏させてもカッコいいのです。
彼らはただ甘ったるいだけのグループではありません。
本作でも、「HE WILL BEAK YOUR HEART」や、自作の「FUNNY FACE」、「REALLY MYSTIFIED」なんかは、かなりカッコよく仕上がっていますし、これも自作の「JUMPING JONAH」では相当ブチ切れています（笑）
それに自作曲ではオープニングの「MILKMAN」も良質な曲です。

本作は傑作とまでは言えませんが、緩急のバランスがとれた好内容のアルバムだと思います。

私が所有しているのは1990年に発売された再発CDです。
オリジナル盤とはジャケットのデザインが微妙に異なっています。
本作のUKオリジナル盤はたまに見かけますが、結構高い値段が付いているようですね・・・

ただ、この度発売された紙ジャケCDは2800円もします。
いくらボーナス・トラックが多数含まれているとしても、この値段は高すぎます。
私がこの紙ジャケCDを買うことはまずないでしょう。

1964年のNMEコンサートからの動画です。

ここでは、「I THINK OF YOU」、「DON'T TURN AROUND」という2つのヒット曲と、「I'M GONNA SIT RIGHT DOWN AND CRY(OVER YOU)」を披露しています。
「I'M GONNA ～　」はSWINGING BLUE JEANSも取り上げていましたが、この曲はMERSEYBEATSの方が勢いがあって良いですね。
彼らは決して甘ったるいだけのグループではないことが分かります。

それにしても「DON'T TURN AROUND」は名曲です！これぞマージー・ビートですね！

タグ：MERSEYBEATS MERSEY BEAT CD

コメント 2

「DON'T TURN AROUND」だけでも聴く価値アリですね。
曲だけを聴いた感じではスマートでクールでオシャレなグループって印象ですが、ステージでは結構ノリノリですね。
マージービートは聴けば聴くほど深いですねぇ。この良さを分からない人達は可哀想だわ。
by おいどん (2009-03-29 06:59) 

おいどんさん　おはようございます

朝早くからのコメントとTBありがとうございます！

彼らは見かけとは裏腹に（？）実力があると思います。
仰るようにステージ上でも魅力的ですしね！
彼らの曲はどれも良いのですが、「WISHIN' AND HOPIN'」はDUSTY SPRINGFIELDの圧勝だと思います（笑）

＞マージービートは聴けば聴くほど深いですねぇ

全く同感です！
一部には懐メロ的な扱いしかしない方もいますが、実際には全然そんなことありませんよね！

by poposuke (2009-03-29 10:32)